ドローンを趣味で飛行させる場合も国土交通省へ申請・許可が必要です。申請して許可を得ないと航空法により罰せられます。
国土交通省へ申請は、2018年4月2日からオンラインで申請ができるようになり、これまで書類を作成し、郵送するか窓口に持参しなければならなかったのですが、24時間、365日、パソコンとインターネット環境があればどこからでもオンラインで申請できるようになったのです。
今回は、オンラインでドローンの飛行許可申請を紹介します。
申請不要なドローンがある
200g未満のドローンは、申請が必要ありません。
「DJI Mavic Mini」は「199g」なのでドローン基盤情報システムへの申請することなく飛行することができます。
2.7Kカメラを備えた3軸ジンバルを搭載した超軽量199g 18分の飛行時間と2kmのHD動画伝送 価格はセットになっている商品で「58,000円」ほどです。
リンク
更新手続きの方は以下の記事へ進んでください。
関連 ドローン飛行許可申請の更新はオンラインで超簡単だった
ドローンの申請が必要な飛行とは
まずは、ドローンの飛行許可が必要な条件から先に説明します。
ドローンの定義
ドローンに該当する定義として以下が該当します。
- 構造上人が搭乗できない
- 遠隔操作や自動操縦で飛行する
- ドローンの重量が200g以上
ここで該当するものがあれば申請が必要になります。
申請が必要な飛行場所
山奥など人がいない場所や住宅がない場所で飛行する場合は申請が不要ですが、以下の場所や条件で飛行させる場合は申請が必要です。
- 人口集中地区
- 150m以上の高さの空域に入る
- 人物・物体から30m以内の飛行
- 空港等の周辺(進入表面含む)
- 日没後(日中以外)
- 目視外の飛行
- 祭礼や縁日など人が集まる上空
- 危険物の輸送
- 物を投下する場合
どれか一つでも該当するものがあれば申請が必要になります。どんなに人がいない場所でも日没後や目視外飛行を行う場合は、必ず申請が必要になりますので、誤った解釈はしないように注意してください。
申請前に準備するもの
オンラインで申請する前に、事前に準備しておくものがありますので説明します。
パソコンのスペック
OS:Windows7(SP1 以上)、Windows10
ブラウザ:Internet Explorer 11.0
CPU:2.50Ghz 以上
メモリ: 2.00GB 以上
僕は、iMacでもできました。
準備するもの
- メールアドレス(これは、アカウント作成用に必要になります)
参考 Googleアカウントを作成し、Gmailアカウント新規作成までの手順 - 目視外飛行を行う場合には、ドローンにカメラがありiPadなどで飛行を確認できる場合は、ドローンにカメラが付属している写真が必要です。
- プロペラガードを装着している場合は、装着している写真が必要です。
- ドローンの保険に加入している必要があります。
DJIの場合は、購入後、1年間は無償の保険が付属していますので申請してください。
参考 エアロエントリー株式会社
僕は、最初の1年は無償の保険に加入しました。
次は、実際にオンラインで申請する手順を説明していきます。
オンラインでドローン申請手順
ここまで準備が整ったら、以下のリンクからオンラインで申請しましょう。
ここでは、出来るだけ一回で申請が通るように詳しく説明していきます。
最初は、数回書き直しで戻ってきました。
LINK オンラインサービス(ドローン情報基盤システム)
アカウントの開設
初めての方は、アカウントの開設から行なってください。
個人の方は「個人」から入っていきます。
無人航空機情報の登録・変更
まずは、ドローン機体の登録を行います。(無人航空機情報)
機体の登録は、ホームページに掲載されている機体なのか、そうでないかで選択肢があります。
僕はDJI Phantomですので、ホームページ掲載無人航空機を選択しました。
登録は複数台できます。僕は2台登録しました。
操縦者情報の登録・変更
次に操縦者の登録を行います。
新規作成で2つ選択肢がありますが、普通はHP掲載団体技能認証なしだと思います。
新規作成をクリックすると、質問が出てきますが、全て「はい」を選択します。
ただし、10時間以上の飛行経歴を有していますか?などについては、正直に答えてください。
10時間の飛行経歴を有していない人は、まずは安全な場所で10時間以上の飛行経歴を積む必要があります。
それぞれの質問に対しては「基準内容」を確認してくださいね。
僕は以下の経験を積んで申請しました。
申請書の作成
アカウントを作ったらログインして、トップ画面にいきます。(以下の画面)
「申請書の作成(新規)」をクリックして申請書を作っていきます。
申請書作成(1/4)飛行概要入力
まずは、4ページあるうちの1ページ目から作っていきます。
業務
ここでは「空撮」を選んでおきます。
飛行許可が必要な理由
「①人・家屋の密集地域の上空」のみ選択して、飛行理由は「飛行の目的と同じ」にします。
その他はチェックを入れません。
禁止されている次の方法で飛行する
- 人・物件から30m未満の距離
- 夜間の飛行
- 目視外での飛行
上の3つにチェックを入れ、飛行理由は「飛行の目的と同じ」を選択します。
年間を通して飛行しますか?
「はい」を選択します。
飛行する期間
飛行の開始日を入力してください。
飛行予定日の10開庁日以上空けて申請してください。
申請日の2日後などを申請すると、申請が通りません。必ず、10開庁日以上先で申請してください。(土日祝日はカウントしない)
飛行する場所
「特定の場所・経路で飛行しない」を選択してください。
もちろん、特定の場所でしか飛行しない場合は、「特定の場所・経路で飛行する」を選択して構いません。
ここまで入力したら「次へ進む」をクリックしてください。
申請書作成(2/4)飛行詳細入力
次は、2ページ目になります。
飛行が想定される範囲
「日本全国」を選択します。
飛行するための条件
「マニュアルを遵守する」と記載します。
書いた以上は、マニュアルを遵守してくださいね。
申請先
僕は「大阪航空局」を選びましたが、お住いの近い所にしてください。
入力が完了したら「次へ進む」をクリックしてください。
申請書作成(3/4)機体・操縦者選択
次は3ページ目になります。
機体選択
「機体選択」をクリックしてください。
「飛行させる機体の一覧」から、先に登録した機体を選択するか、複数台を一度に登録する場合は「全選択」を選択した状態で「機体追加」をクリックします。
機体の追加を押すと、以下の画面になります。(2台を登録した場合の画面)
DJIの場合は、このままでは登録できないので「追加基準」をクリックします。
プロペラガードを別売で購入して装着している人は「プロペラガードを装備して飛行させる」にチェックを入れ、プロペラガードを装備している写真を追加してください。
僕の場合は、プロペラガードを装備していませんので2番目の「プロペラガード等を装備していないが、飛行の際は飛行経路全体を見渡せる位置に補助者を配置し、第三者が飛行範囲内に立ち入らないよう注意喚起を行う。」にチェックしました。
それでドローンにカメラが付いていることが証明できる写真をアップしています。(以下の写真)
同じように2台目の機体も写真をアップします。
画面の写真でなくても、ドローンにカメラが付いている写真でも申請は通りました。
ドローンにカメラが付いている写真と、プロポにiPhoneなど付けている写真でも大丈夫と思います。(最初はそれで通りました)
最後に「登録する」をクリックしてください。
次に操縦者登録を行います。
「操縦者選択」をクリックしてください。
操縦者を選択して「操縦者追加」をクリックして「登録する」をクリックします。
使用する飛行マニュアル
「航空局標準マニュアル」を使用を選択します。
ここまで入力したら「次へ進み」をクリックします。
申請書作成(4/4)その他詳細等入力
いよいよ、最後のページです。もう少しですので頑張って入力しましょう。
使用する飛行マニュアル
第三者賠償責任保険の入力を行います。
緊急連絡先
緊急連絡先を入力します。
受け取る許可書の形式
電子許可書を選択します。
メールで送られてくるので、印刷してドローンと一緒に保持しておきましょう。
最後に「次へ進む」をクリックします。
申請書内容確認
申請書の内容を確認します。保存や印刷する場合は、クリックしてブラウザで開いて保存や印刷を行います。
最後に問題なければ「申請書の内容は間違いありませんか?」にチェックを入れて「申請する」をクリックします。
この画面が出て終了です。お疲れ様でした。
ドローンで撮影した映像のサンプルです。ご覧ください。
参考 ドローン映像!桜滝を4K動画で空撮-滝上をみたことある?佐賀県
参考 ドローン撮影や動画の紹介!海・川・滝を撮影した動画のまとめ
まとめ
今回は、僕が申請した内容をご紹介しました。この申請内容で国土交通省の許可がいただけました。
あくまでも僕の条件で登録していますので、ご自身の条件で登録ください。
僕と同条件の方は、同じように入力するとすんなり通ると思います。
ドローンを無許可で飛行させると法律に違反します。いくつも逮捕された事例もありますので必ず申請してくださいね。
ドローンの飛行技術を身に付ける
安全運行
操縦技術
実務運用
実践力を養う育成を行っています。
安全対策から、操縦の方法、緊急時の操作、機体の整備、映像編集方法まで身に付けることができます。
今は、動画が売れる時代です。YouTubeのVlogなどドローン映像を取り入れられているので、これからのスキルアップに如何でしょうか?